節約の記事で、前回は固定費の見直しについてお話ししました。
固定費の次は、変動費を見直していきましょう。
変動費って何だっけ?
いったん変動費についておさらいするニャ!
変動費とは
変動費とは、毎月違った額で使うお金のこと。
簡単に言うと「固定費以外のもの」ですね。
例えば
- 食費
- 交際費
- 医療費
- 交通費
- 美容代
- 衣服費
- 日用品代
などがあります。
変動費は固定費と違って、イベントごとや、気分にも左右されるため、一度節約しただけでは効果は続きません。
継続的に取り組むことが必要です。
そのためには家計簿を続けて、自分の買い物習慣を見直しましょう。
↓家計簿に挫折しそうな人は簡単に記録できる家計簿アプリを利用してみましょう。
変動費を節約する方法は?
変動費の節約方法・考え方を
- 食費
- 衣服費
- 娯楽費・交際費
- 日用品代
に分けて紹介します。
(1)食費の削減
外出時の「飲み物代」を節約する
外出時の飲み物代は、思ったより高くついています。
外出するたびに毎回コーヒーショップでコーヒーを飲んでいたら、
1回500円として、月に4回出かければ、1カ月で2,000円の出費です。
夫婦2人になれば1カ月に4,000円です。
外出の度に毎回ペットボトルを買っている場合もそうです。
1回150円とすると、夫婦2人で月4回出かければ月に1,200円の出費です。
外出するときは必ず水筒を持っていきましょう。
お茶でもコーヒーでも好きなものを入れてください。
水筒は洗うが面倒なんで嫌だな~
そんな人にはこの水筒を使うといいニャ!パッキンを外さなくていいから、洗うのが超簡単ニャ!
お買い物に行く日・頻度を決める
食材の買い出しの仕方は、週1回のまとめ買いと、週3~4回の都度買いがあります。
どちらがいいかは、その人のタイプによります。
<週1回のまとめ買いが向いている人>
- 1週間の献立を組み立てられる人。
- 食材を余すところなく利用ができる人。
週に1回しか買い物ができないので、余分な買い物をしなくて済みます。
<週3~4回の都度買いが向いている人>
- まとめ買いでは、食材を余らせてしまう人。
- スーパーを使い分ける余裕のある人。例えば、お肉は火曜日にAスーパーが安い、野菜は木曜日にBスーパーが安い、など。
こまめに食料の在庫を調節できる性格の人が向いているでしょう。
自分のタイプによって買い物の頻度を決めましょう。
お得でも必要以上の量を買わない
セットでお得になっている商品には注意をしましょう。
一見お得に見えても、余分な出費をしていることがあります。
例えば、
「ほうれん草1袋100円で、通常2袋で200円のところ、160円にします。お得です!」
そういわれるとつい2袋買ってしまいがちですが、ここが落とし穴です。
上手に使いきれれば良いのですが、食材を余らせてしまったら、逆に損してしまいます。
ほうれん草1袋しか使えなかった場合、1袋で160円払っている計算になります!
また、ポン酢やソースなどの調味料も同様です。
割安な大きめサイズを選んでしまいがちですが、賞味期限内に使いきれないと処分することになり、余計な食費がかかってしいます。
調味料類は単価が高くても、小さいサイズを買いましょう。
【結論】
量が少なく一見割高に見えても、「使う分だけ」買うほうが結果としては節約になります。
お腹が空いているときに買い物に行かない
よく言われることですが、「空腹時はついつい買いすぎてしまう」ものです。
買い物は「思った以上に頭を使う」ので、脳も疲れてしまいます。
お腹が空いているときは、「考えられないから、これでいいや、楽しよう」となりがちです。
そのため余計な物まで買ってしまいがちです。
プライベートブランド商品を買う
プライベートブランド(PB)とは、スーパーなどが独自のブランドを立ち上げて製造販売している商品です。
例えば、
- イオンの「トップバリュ」商品
- 西友の「みなさまのお墨付き」商品
など、聞いたことあるのではないでしょうか。
このプライベートブランドは、メーカーの出している一般の商品と比べて値段が安いという特徴があります。
大手メーカーに製造を依頼しているものもあり、品質もメーカー品とあまり変わらないものもあります。
これらを積極的に選ぶことで、節約になります。
(2)衣服費
服の多い人は減らし、きれいに並べて取り出しやすくする
衣服費を節約するのに、服を減らすのは間違っていない?と思うかもしれません。
しかし、必要以上に服をたくさん持っている人は、自分の持っている全ての服を把握できていないことが多いです。
まずは使っていない服を処分し、お気に入りの服だけを残しましょう。
【今日の名言】
去年も一昨年も着ていない服は、きっと来年も着ません
クローゼットに詰め込みすぎているなら、自分の把握できる量だけ残しましょう。
そしてハンガーラックには高さ順に並べたり、引き出しの中も一目でわかるように並べましょう。
手に取りやすく、パッと見て分かりやすい収納にすれば、今持っている服を把握できるので、余計な買い物が減ります。
高くても定番で質の良いものを長く使う
「安かったから」、「流行りだから」という理由で買った服は、1年くらいで着なくなってしまいます。
流行りのものを取り入れてファッションを楽しむのも大切ですが、そればかりだと毎年お金がかかってしまいます。
節約を目指すなら、値段が高くても定番のデザインのものを長く使いましょう。
定番のものだけでは、ファッションを楽しめませんよね。
流行のものと、定番のものとのバランスをとって買い物をすると良いでしょう。
セールで安いからといって買わない。必要な物をセールまで待って買う
セールではお得に割引がされるので、つい買いたくなってしまいますね。
しかし、セールの時に「安かったから買った」という買い方は、後から後悔することが多くなります。
【今日の名言】
その服は本当に買う価値があるのか、買う前に立ち止まって考えるべし
もし、値引きされない場合でも、必要だから買ったのか?という視点で見ることが大切です。
「定価でも買っていた」のであれば必要な買い物ですが、「定価なら買わなかった」のであれば、値段を理由にしたお買い物です。
すぐに着なくなってしまったら、もったいないですよね。
安売りしているとついつい欲しくなっちゃうのよね。
セールで「安いものを見つける」のは浪費だニャ。
セールの前に、必要な物をピックアップしておき、「安くなるのを待って買う」のが正解だニャ!
(3)娯楽費・交際費
無料のイベントを探す
入園料・イベントの参加料が無料であれば、それだけ節約できます。
ただし、割引クーポンなどで安くなっても有料の場合は立ち止まって考えてみてください。
「安くなっていたから行こう」と思うのではなく、本当にその値段はコスパがいいのか、行く前に考えてみましょう。
「行こうと思っている場所のクーポンを探したら、見つかった」というのが理想ですね。
年間パスポートを利用する
家から近いレジャー施設に頻繁に遊びに行くなら年間パスポートを利用するのも一つの手です。
一般的には数回行けば元が取れるのでお得ですね。
しかし、気を付けるべきはその値段です。
年2,000~3,000円であれば月に170~250円程度ですが、年20,000~30,000円であれば月に1,700~2,500円もかかってしまいます。
1カ月にどれくらいの出費になるのか、どれくらいの頻度で訪れるのか、よく考えてから購入しましょう。
図書館やサブスクを活用する
普段から本を買って読んでいるのであれば、図書館を利用すればお金はかかりません。
月に1,000円の本を2冊買っていれば、年間で24,000円の出費です。
映画や音楽のブルーレイ・CDを買っているのであれば、サブスクやレンタルにすれば節約ができます。
飲み会に参加する回数を決める
飲み会は惰性で参加してしまいがちです。
自分が心から楽しめる会ならいいのですが、付き合いで無理して行っているのであれば断るのも一つの選択肢です。
また、頻度が多いようであれば、月に参加する回数を見直してみましょう。
飲み会は1回に結構な金額を使います。回数を減らせれば削減効果は高いです。
人との付き合いもあるので、無理のない範囲で少しずつ見直してみましょう。
(4)日用品代の節約
ポイント倍デー、割引クーポンを活用する
ドラッグストアなどでよく開催される、「ポイント何倍デー」にまとめて買い物をすればたくさんポイントが貯まります。
日用品は急ぎで必要なものは少ないので、あらかじめリストアップしておいてお得な日にまとめて買いましょう。
また、アプリやチラシの割引クーポンが発行されている事もあるのでチェックしておきましょう。
洗剤は1回あたりの単価を計算する
洗濯用洗剤もたくさん種類があるので、お店では一見どれが高いのか安いのか分かりません。
最近では、濃縮タイプの洗剤だと1回の量が少なくて済むものもあります。
ボトルの量と値段だけでは簡単に判断できないのです。
1回あたりいくらかかるのかを計算しておいて、コスパの良いものを選ぶと良いでしょう。
日用品リストを作り、安くても買いすぎない
日用品の中でも必ず使うものは、安い時にある程度まとめて購入しても良いでしょう。
例えば洗濯用洗剤、食器用洗剤、シャンプー、コンディショナーなどです。
しかし、買いすぎるのはよくありません。
理由は以下の通りです。
- 量が多いと場所をとる
- 途中で使わなくなる可能性がある(好みが変わる・新商品が出るなど)
- さらに安い値段で売り出されるかもしれない
- 他の商品に切り替えたい時に無駄になる
買いだめするするなら1~2か月分くらいまでにするとよいでしょう。
この前アタックが安かったから10年分買いだめしたよ!
それはさすがに買いすぎだニャ~。
ふるさと納税を活用する
ふるさと納税とは、「本来住んでいる自治体に収める税金」を任意の自治体に寄付することで、住民税や所得税が控除される仕組みです。
手数料が2,000円かかりますが、それ以上の返礼品をもらえればお得になります。
ふるさと納税で日用品を返礼品としてもらえば、日用品代の節約になります。
ふるさと納税に関しては注意点もあるので、別の記事でご紹介します。
まとめ
変動費の節約の方法について解説しました。
特に出費を節約できそうな食費、衣服費、娯楽費・交際費、日用品代についてそれぞれ紹介しましたので、実践できるところから試してみてください。
変動費は1回の節約で済むものではなく毎日の積み重ねなので、節約習慣を少しずつ付けていくとうまくいきます。
少しずつチャレンジしてみましょう。