節約のためには、家計簿がとても重要です。節約を考えやすい家計簿があれば、お金の使い方を一つずつ改善することで支出を減らすことができます。
今回の記事では、
- 節約のための「考えやすい家計簿」のつけ方
- 固定費の削減方法
について紹介します。
家計の中でも、毎月掛かるお金、「固定費」を削減することで収支を大きく改善することができます。詳しく解説してきましょう。
まず、節約を始めるために「考えやすい家計簿」を作るニャ!
(STEP1)支出を固定費と変動費に分類する
家計簿をまず2つの大きな項目に分類しましょう。それが
「固定費」と「変動費」
です。
固定費と変動費
「固定費」とは、毎月一定の額で出ていくお金のこと。
例えば
- 家賃
- ローン
- 保険料
- 通信費
などです。
Amazon PrimeやNetflixなどのサブスクサービスも含まれます。
「変動費」とは、毎月違った額で使うお金のこと。固定費以外のものを指します。
例えば
- 食費
- 交際費
- 医療費
- 交通費
- 美容代
- 衣服費
- 日用品代
などです。
固定費の削減の重要性
固定費は毎月掛かるお金なので、一度削減すると効果が大きくなります。
例えば月1万円削減できれば、1年だと12カ月なので、1万円×12カ月で12万円の削減になります。
一年で考えてみると大きな金額になりますね。
固定費をリストアップしてみる
支出を分類するときに、「固定費」にするか「変動費」にするかが悩むところです。
どちらに分類するかは自分の生活に合わせて決めましょう。
例えばウォーターサーバーを契約している家もあれば、車をサブスクで支払っている家もあるように、家によって「毎月支払う支出」は違うからです。
ここでポイントは、
支出をなるべく「固定費」に集める
ようにしましょう。
例えば、毎月ビールを1ケース買う家であれば、普通は食費と考えて変動費に入れるでしょう。
しかし毎月同じ金額を支払うのだから固定費と考えてみてはどうでしょうか。
お米だって毎月同じように買うなら固定費にしてもいいんです。
固定費になるべく集約することで、変動費が減って、家計簿をつけるのが楽になります。
年に1回の大きな支出も分割して積み立てる
毎年自動車税や車検の時期になると大きく支出が増え、赤字が膨らんでいた我が家の家計簿。
でも、年に1回の大きな支出も12カ月で割って、毎月積み立てる予算を組むようにした為、自動車税の時期には積み立てた貯金から支払えます。
自動車税など毎年同じ金額のものでなく、車検費用のように年によって金額が変わるものも、予算を組んで毎月積み立てましょう。
過去の事例から大体の金額で予算を作れば大丈夫です。
固定費 | 変動費 |
・生命保険料 ・火災保険料 ・子どもの学資保険料 ・光回線利用料金+固定電話利用料金 ・携帯電話利用料金 ・子どもの学費 ・子どもの習い事 ・ローンの返済 ・サブスクサービス(Amazon Prime) ・お小遣い ・NHK受信料の積み立て ・自動車税の積み立て ・車検費用の積み立て ・固定資産税の積み立て ・JAF年会費の積み立て | ・食費 ・電気代 ・水道代 ・ガス代 ・車のガソリン代 ・衣服代 ・美容代 ・日用品 ・医療費 ・交際費 ・雑費 |
我が家では水道光熱費の毎月の変動が大きいので、変動費に入れていますが、毎月同じような金額であれば固定費に入れても大丈夫です。
家計簿を固定費と変動費と分けることができたよ!これからどうするの?
家計簿を分類出来たら、まず固定費を見直すニャ!
(STEP2)固定費を見直す
ここまで毎月支払っている「固定費」を洗い出しました。
次は、その金額を安くできないか、本当に必要な物なのか、を考えてみましょう。
通信費を見直す
携帯電話やインターネットの利用料は節約効果が大きいため見直しがお勧めです。
プランの変更もそうですが、格安SIMへの乗り換えも検討してみてください。
通話がちゃんとできるのか心配になるかもしれませんが、今は大手携帯電話会社の回線を借りている格安SIMもあり、一定の品質が保たれており安心です。
携帯電話は、いわゆる「2年縛り」という契約期間のルールが無くなり、解約の違約金が発生しなくなっています。思い立った時に変更できるので、安心してください。
違約金は無くても、新規契約で事務手数料やSIM発行料などが発生する事は覚えておきましょう。
↓スマホ代の節約でどれくらい安くなるかが分かります!
しかし、インターネットの回線については未だに「最低利用期間」があったり「契約更新月以外の解約は違約金」が発生することがあるので注意が必要です。
自分の今使っているインターネット回線業者の契約内容をよく確認してみましょう。
乗り換え先のネットサービス業者が、解約の違約金をキャッシュバックしてくれるキャンペーンを行っている場合もあります。
保険料の見直し
今加入している保険は本当に必要な内容なのか一度見直してみましょう。
年齢や生活スタイルが変わって必要が無くなったものがあるかもしれません。
また、複数の保険で補償内容が重複していることがあり、無駄な保険料を払い続けていたということもあります。
例えば夫婦2人で自動車保険にそれぞれ加入していた場合、弁護士特約のように1人が加入していれば2人分カバーできる特約もあります。
車の維持費を見直す
例えば自動車税や車検の法定費用は、車の排気量が小さくなれば安くなります。
特に軽自動車は維持費が安いので、買い替えるときに検討してみましょう。
買い替えの時は、新車にこだわらずに中古車を選べば車体価格を大きく節約することができます。
また、車検整備費は業者によっても値段が変わってくるので、相見積もりを取って内容も確認しながら、安くできるところを探しましょう。
車のサブスクサービスは毎月一定の金額で利用できる点は魅力ですが、トータルで考えると車を買うよりも高いお金を払うことになるので注意が必要です。
↓車の維持費について詳しく分かります。
家賃の見直し
今借りている部屋の家賃が高くて家計を圧迫している場合は、引っ越しや家賃交渉も考えてみましょう。
特に家賃は支出に占める割合が大きいので、節約効果は大きくなります。
引っ越しをする場合は初期費用が掛かりますが、家賃が安いところに引っ越すと毎月の支出が抑えられるので1年、2年と長く住むと節約効果が上回ってきます。
もし引っ越すのにいい物件がなかったり、初期費用の捻出が難しい場合には、更新のタイミングなどで家賃交渉をしてみるのも一つの手です。
今住んでいる部屋に近い条件の物件の相場や、同じ物件の他の部屋の家賃を参考にして、”あくまでもお願いする立場”として、一度交渉してみてはどうでしょうか。
本当に必要なサービスなのか考えよう
サブスクサービスも、例えば「Amazon PrimeとNetflix」というように動画視聴サービスに複数加入している場合は、毎月両方とも利用しているのか、振り返ってみましょう。
例えば今月はNetflixに加入し、来月はいったん解約して別の動画サービスに加入するなど、多少面倒ではありますが1カ月ごとにサービスを変えるのも一つの手です。
また、1つのサービスに1本化できないかも検討してみてください。Amazon Primeのように、音楽と動画サービスの両方を利用できるものもあります。
別のもので代用できないか考えてみる
毎月支払っているものを、違うもので代用できないか考えてみましょう。
例えばウォーターサーバーは便利ですが、キッチンを浄水機能付き水栓に変えれば、カートリッジ代だけで済むので水一杯の値段は安くなります。
他にも新聞代は、テレビのニュースやネットニュースで代用することで無料になります。
毎月払いよりも年払いの方がお得なことも
毎月の支払いを年払いにすると割引になるものがあります。
例えばNHK受信料や、Amazon Primeなどは、毎月払いよりも年払いの方が少し安くなります。
1年を通して利用するサービスであれば、年払いにして月々積み立てたほうがお得になります。
光熱費も見直そう
このブログでは光熱費を変動費としています。月によって支払額が大きく変動するからです。
しかし、例えば全館空調の家で、毎月同じぐらいの電気代になっているようであれば固定費に分類するのも良いです。
いずれにせよ、電気代は家計の中でも割合が大きいので、見直しの効果が大きいです。
↓電気代の節約の仕方が分かります!
電気の使い方を変えることで、電気代を抑えることができます。
その他には電気料金プランを見直しましょう。
電力会社はいくつかのプランを用意しているため、使用量に応じた契約プランに変更することで利用料が下がることがあります。
また今は電力会社を自由に選ぶことができるので、電力会社自体を変えることで電気料金を節約することもできます。
他にも水道代の節約も考えてみましょう。
↓水道代の節約方法のアイデアが詰まっています!
家計を見直す時の考え方
これまで様々な項目の見直しについて書きましたが、これらは決して「必ず削減しなくてはならないもの」ではありません。
人によって物事の重要度は違います。
例えばいくつものサブスクサービスを使うことに幸せを感じる人もいるでしょうし、家賃は高くても自分の気に入った部屋に住むことに幸せを感じる人もいるでしょう。
あなたの価値観はそのままでいいのです。
その上で、本当に必要なのかを自分と向き合って見直すことが大事なのです。
私は毎日のビールが欠かせないのよね・・・。これも節約しなくていいの?
大丈夫ニャ!無理のない範囲で始めるニャ!自分の価値観も大事にしてニャ!
まとめ
まず支出を固定費と変動費に分けます。支出をなるべく固定費に集めていきましょう。
年に一度の大きな支出も、月々積み立て予算を組んでおきましょう。変動費が少ないと、毎月の家計簿が楽になります。
家計簿の見直す時には、あなたのライフスタイルや価値観に合わせて優先順位をつけてください。あなたが必要だと思うものはそのまま残して大丈夫です。
そのうえで、必要ないもの・削減できるものを一つ一つ解決していくことが一番の家計改善の近道です。
幸せな節約生活を目指していきましょう。